名曲千夜一夜物語-734～"U.R.A Fever"-The Kills-2008

"The Kills"はパンクバンドのギター弾きだった米国人の

"Jamie Hince"と英国籍の"Alison Mosshart"のデュオユニットです。

"U.R.A Fever"は彼らの2008年のアルバム"Midnight Boom"の中の

１曲ですが、

このアルバムは名盤です。

含まれているどの曲も

しっかりした質感があり、2008年当時の多くの米国の

TVドラマ・映画にに曲が使われました。

好き嫌いがはっきり分かれるアーティストだと思いますが、

私は彼らからストレートな感性を感じます。

こねくり回して作るのではなく、浮かんだら録音して、

思いついたら重ねて、良かったらそれで終わり。

駄目だったらそのまま置いておく。

1967年の名盤"The Velvet Underground and Nico"

と同じ質感があります。それを2008年という時代につくった

ところに驚きがあります。

"Alison"は制作について次のように語っています。

「曲作りをしている時は、何が起こるか全く分からない。

2ヶ月で突然完成することもあれば、1年かかることもある。

そういう風に逸脱して、新しい方向性を見つける。

匂いが導くままに進んでいく。

長い時間がかかることもあるし、ものすごく速いこともある」

彼らは６枚のアルバムを発表していて、

それなりに多くのレパートリーがありますが、

サウンドの幅はとても広いです。

良い曲がたくさんあるので、是非聴きこんでいただきたい

アーティストです。

当時のライブ映像も載せておきます。