名曲千夜一夜物語-731~"Atmospheric Funk (vinyl)"-Wax Doctor-1995
- Norihiko Yamanuki a.k.a. Bosatsu Beat

- 9月29日
- 読了時間: 1分
ドラムンベースの作品は本当にたくさんリリースされています。
そしてカタログが多くなってしまった結果、様式美的な
側面が強くなっているジャンルだとも言えます。
この曲からはWax Doctorの独自性が十二分に感じられます。
ドラムンベースのドラムの音色はこの曲でも5'12から使われる音色が
一般的に最もよく使われるもので、音色パターン共にこのフレーズを
そのまま使い、上乗せるボーカルやパッドやシーケンスで差別化する場合
が多いのですが
しかしそれだけだと、『あぁ、ドラムンベースの曲か』で、
記憶には定着しない。
しかしこの"Atmospheric Funk"は
Acid Jazzを思わせるイントロから始まり、
妙にお洒落なだけでおさまらず、
構成が決して難解でもなく、シンプルにソリッドになっています。
4’24"からエレピとDrm'n'Bassと認知されるドラムフレーズを使うことで
ドラムンベースの様式美にポンとうつしてしまっている。
意図的ではなく、つくられた感もない。
そこにこの曲の 無作為の完成度 の高さを感じます。
Squarepusherというドラムンベースの独自的存在感が強い
アーティストがいますが、それはまた。


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