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名曲千夜一夜物語-731~"Atmospheric Funk (vinyl)"-Wax Doctor-1995


ドラムンベースの作品は本当にたくさんリリースされています。


そしてカタログが多くなってしまった結果、様式美的な

側面が強くなっているジャンルだとも言えます。


この曲からはWax Doctorの独自性が十二分に感じられます。


ドラムンベースのドラムの音色はこの曲でも5'12から使われる音色が

一般的に最もよく使われるもので、音色パターン共にこのフレーズを

そのまま使い、上乗せるボーカルやパッドやシーケンスで差別化する場合

が多いのですが


しかしそれだけだと、『あぁ、ドラムンベースの曲か』で、

記憶には定着しない。


しかしこの"Atmospheric Funk"は

Acid Jazzを思わせるイントロから始まり、

妙にお洒落なだけでおさまらず、


構成が決して難解でもなく、シンプルにソリッドになっています。


4’24"からエレピとDrm'n'Bassと認知されるドラムフレーズを使うことで

ドラムンベースの様式美にポンとうつしてしまっている。

意図的ではなく、つくられた感もない。


そこにこの曲の 無作為の完成度 の高さを感じます。


Squarepusherというドラムンベースの独自的存在感が強い

アーティストがいますが、それはまた。


 
 
 

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