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名曲千夜一夜物語-727~"Monomom"-Ryuichi Sakamoto & Alva Noto-2019



この楽曲は坂本龍一とのコラボレーションで2019年の作品です。

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Alva Notoは実験音楽のジャンルで語られますが、

この曲を聴いて私はとても美しい音楽そのものだと感じます。


彼は2025年の今年、来日しましたが

インタビューでAIが作る音楽について

次のように語っています。


AI、いわゆる機械学習システムは多くの情報を処理できます。


でも、私が面白いと思うのは「すべてを知ること」ではなく、

「取捨選択すること」です。


AI の生成する音楽を最初は面白く感じるかもしれません。

しかしその音楽からそれが生まれた背景と言える意志や

人=文化の集積=が感じられないと

大量消費されるだけの消耗品になってしまいます。


無料で手に入れて、簡単に捨てられるようなもの。


本当の価値がない。


だから、結局私たちは


「何を選ぶか」を決める必要があるんですAlva Noto 2025 at Tokyo


音楽をつくるということは、思いついたイメージを

取捨選択して決断を重ねることです。


これはどんなジャンルの音楽にも変わりはありません。


Alva Notoは音の発想自体は発信機やプログラムによる

フレーズや音色にゆだねるのだけれど、


最後に取捨選択して楽曲化することを

楽しんでいるようです。


そして人とのコラボを心から楽しんで

コミュニケーションを大切にしている、と

インタビューで語っているのを知って


意外に思う反面、それがあるから

彼の作品が人間を感じるアートになっているのだと

妙に納得したのです。




 
 
 

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